天空の蜂

2004年9月15日 読書
ミステリーではなく、帯にも
あるとおりサスペンス。
すごくドキドキしながら読めた!

自動操縦装置がついている
ヘリコプターが盗み出され、原発の
上空に飛んでいる。犯人は日本中の
原発の停止を求めてきた。
ヘリコプターの燃料がなくなるまで数時間。墜落を防げるか…
という話。

東野さんはこういう作品も書くんだなー、というのが第一印象。
本格推理からこういったサスペンスまで、本当に作品の
幅が広い作家さんだなぁと思う。
しかし、ジャンルが変わっても読む人を引きつけるテンポと
文章力は相変わらず健在。
今回は原発の仕組みやヘリコプターの仕組みを細かく解説してる
部分も多くて、そういったところを読むのは若干疲れたけど
「原発の仕組み」を作中で理解するのと理解しないのとでは
犯人がこの事件を起こした背景に対する思い入れが全然
違うんじゃないかと思う。

多くの人がいろんなところで同時に動いているから、ある時間に
どこでどんな人が動いていたのか、ちょっとつかみにくいところも
あるけれど、でも事件が一気に収束していく中盤以降は
本当に読みながらハラハラしたー。

終わり方には賛否両論あるんだろうけど
余韻と想像する余地を与えてくれる終わり方、私は結構好き。
あれから犯人がどうなったのかがちょっと気になるけど。

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