まず、何をおいてもこれだけは
言いたいこと。
タイトルが素敵すぎです。
中身はどれも短編集で、結構
スピーディーに事件は
解決してしまうんだけど、その事件の中で描かれる
人の弱さや人の脆さがすごく余韻を残す。1つ1つじっくりと読んで
読み終わった後に広がっていく虚無感や寂しさを味わう。
それがこの本の楽しみ方じゃないかな、と個人的には思う。
それでは、いつものごとく私のお薦め作品をいくつか。
『嘘をもうひとつだけ』
本のタイトルにもなっている話。バレエ団の事務員がマンションの
バルコニーから転落。何の動機もないはずの同じバレエ団の
事務員の元に刑事がやってくる。事件の鍵になるのは
15年前に上演され、そして今再演されようとしている
作品、「アラビアンナイト」…という話。
動機が何とも言えず余韻を残す。それからタイトルの意味も。
最後に刑事と犯人の交わす会話もすごくいいし印象深い。
あと、犯人が途中バレエの舞台の内容で取り乱すところも
犯人の悲しさが伝わって来ていいなあ。
『冷たい灼熱』
夫が仕事から帰ってきた時、妻は死体となっていて
息子は行方不明だった。どうやら顔見知りの犯行らしい。
犯人の動機は何か、そして息子はどこへ消えてしまったのか…な話。
なるほどなぁ、と思った。犯人の見当はついていたけど。
「アクロイド殺し」とかでも思ったけど、地の文章で嘘をつかずに
うまく真実を覆い隠してミスリードを狙う話が私は好きらしい。
犯人の動機も意外性に富んでいておお、と思ってしまった。
この本の中で一番気に入っている作品。
『狂った計算』
ある男が交通事故で死んだ。それとほぼ同時期に別の男が
行方不明になった。捜査線上に浮かんだのは死んだ男の妻で
行方不明になった男の不倫相手の女。彼女が隠している秘密とは
一体何なのか…という話。
最後の最後でのどんでん返しが秀逸。すっかり騙された!
なるほどなぁ、それが伏線だったのねと感心してしまった。
まぁ、アイスノン&ロックアイスには若干「えー」と
思ってしまったけど(苦笑)。ある意味一番ミステリーっぽい
作品かも知れない?
言いたいこと。
タイトルが素敵すぎです。
中身はどれも短編集で、結構
スピーディーに事件は
解決してしまうんだけど、その事件の中で描かれる
人の弱さや人の脆さがすごく余韻を残す。1つ1つじっくりと読んで
読み終わった後に広がっていく虚無感や寂しさを味わう。
それがこの本の楽しみ方じゃないかな、と個人的には思う。
それでは、いつものごとく私のお薦め作品をいくつか。
『嘘をもうひとつだけ』
本のタイトルにもなっている話。バレエ団の事務員がマンションの
バルコニーから転落。何の動機もないはずの同じバレエ団の
事務員の元に刑事がやってくる。事件の鍵になるのは
15年前に上演され、そして今再演されようとしている
作品、「アラビアンナイト」…という話。
動機が何とも言えず余韻を残す。それからタイトルの意味も。
最後に刑事と犯人の交わす会話もすごくいいし印象深い。
あと、犯人が途中バレエの舞台の内容で取り乱すところも
犯人の悲しさが伝わって来ていいなあ。
『冷たい灼熱』
夫が仕事から帰ってきた時、妻は死体となっていて
息子は行方不明だった。どうやら顔見知りの犯行らしい。
犯人の動機は何か、そして息子はどこへ消えてしまったのか…な話。
なるほどなぁ、と思った。犯人の見当はついていたけど。
「アクロイド殺し」とかでも思ったけど、地の文章で嘘をつかずに
うまく真実を覆い隠してミスリードを狙う話が私は好きらしい。
犯人の動機も意外性に富んでいておお、と思ってしまった。
この本の中で一番気に入っている作品。
『狂った計算』
ある男が交通事故で死んだ。それとほぼ同時期に別の男が
行方不明になった。捜査線上に浮かんだのは死んだ男の妻で
行方不明になった男の不倫相手の女。彼女が隠している秘密とは
一体何なのか…という話。
最後の最後でのどんでん返しが秀逸。すっかり騙された!
なるほどなぁ、それが伏線だったのねと感心してしまった。
まぁ、アイスノン&ロックアイスには若干「えー」と
思ってしまったけど(苦笑)。ある意味一番ミステリーっぽい
作品かも知れない?
コメント