子供時代の記憶がない女性と
彼女の昔の恋人。2人が女性の
父がこっそり行っていた不思議な
家に足を踏み入れ、失われた記憶を
探し出そうとする物語。

主人公は男の方なんだけど、
てっきり男の過去に何かあるんだと思ってた。
タイトルがタイトルだし。
それにしても最初から最後までがっちり計算された伏線が
凄過ぎる…。これは読み出すと止まらない本だと思った。
衝撃の事実が判明したと思ったら、実はそれも真実ではなく
本当は…の嵐。
何気なく出てきたちょっとした事象が実は大きな意味を
持ってたりして、何度も前のページに戻っては文章を確認して
「ああ、なるほど!」と感心してしまう。

電気も水道も引かれていない謎の家が持つ意味、女性の
幼少時代に隠されていた大きな秘密、そして主人公が冒頭で
思い出す『昔住んでいた家』、すべてがすごく見事に
まとめられていて、読み終わってからすっきりした。
この「すっきり感」が感じられる推理小説っていいよなぁと思う。

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